ヒールを履くと足が痛む、指先やかかとが傷だらけ、いつになれば痛みが改善するのか?
ヒールに対するお悩みを抱えながらも、履くと足もスッキリ細く見え、スタイルも良く見えることから、我慢して履き続けていませんか?
痛みには何かしらの原因があるので、痛みの原因を知って対策すれば、足の痛みに悩まずヒールを美しく履きこなすことができるでしょう。そのためには、足へのちょっとの知識と毎日のケアが欠かせません。
この記事では、原因と対策、ヒールを履いた日に3分でできる簡単マッサージをご紹介します。
ヒールを履くと足が痛む原因
私たちの足裏は休むことなく全体重を支えています。特にヒールはフラットなスニーカーと比べて、前方に体重が偏る負荷が大きくなっており、これらが痛みの主な要因です。
どのくらい足に負荷がかかっているかというと、フラットな靴を履いている時には50:50の加重バランスですが、もしこれが7cmのヒールを履いた際には前足部に90%、後足部に10%の荷重が分散することになります。
さらにわかりやすく解説をすると、体重が60kgの方が7cmのヒールを履いた際にかかる後足部への荷重は6kgですが、前足部周辺にかかる重さは片足だけでなんと54kgもかかることになります。
この状態でさらに歩行をしたら+20%増の重さ、64.8kgの荷重が前足部にかかり、もしもこの高さのヒールで走った場合には掛ける2倍の荷重が、足にさらに襲いかかることになります。
この様に高いヒールの靴は前足部分に過度な負担をかけ、相当なダメージを与え続けることになりさらにこのまま足のケアをおろそかにした場合益々トラブルも大きくなります。
ダメージを受けた足は、歩けないほどの痛みを伴うほか、骨の変形などの症状へと連鎖するので、そのまま放置することは厳禁です。
痛みの原因⑴「靴との相性が悪いから」
ヒールを履くと、よく靴擦れが起こりますよね?これは、靴と足の相性が悪いからです。前足部に荷重がかかっている分、ヒールが緩いと摩擦が生じやすくなります。
靴擦れは、かかとや足の指、履き口周辺に起こりやすいものです。普段、靴擦れが多いと心当たりがある方は、足と靴が合っていないケースが多く考えられます。
痛みの原因⑵「足がむくんでいるから」
プライベートや仕事などで長時間ヒールを履いていると、体重による荷重で足が圧迫されます。圧迫は足の血流を悪くし、むくみの原因にもなります。これらは冷え症やかかとがガサガサすることとも関連しています。
放置すればするほど、むくみやすい足になっていきますし、進行すると痛みや傷、足が疲れやすくなっていきます。
痛みの原因⑶「足のアーチが崩れているから」
足に傷は見当たらないが、ヒールで歩くと足が痛む人は、足裏のアーチが崩れているのかもしれません。足底筋膜炎という症状があり、高いヒールを履く方で足裏の筋力が弱い女性に多くみられるケースです。
足への負荷が予想以上に大きいと、足は段々と変形していきます。土踏まずがない偏平足の方は特に要注意です。
また、足のアーチの崩れは外反母趾や内反小趾といった症状にも繋がりやすく、痛みの原因となっています。常日頃、足の状況がどうなっているのかをこまめに観察してみてください。
「ヒールを履きっぱなしでも実は痛くない!」
対処法とは?
靴を履いている時間は決して短くありません。痛みを我慢しながら履き続けるのは、正直辛いですよね。
痛みは嫌だけど、おしゃれは楽しみたいというヒールラバーの方のために痛みを気にせず、長時間ヒールを履き続けられる方法についてご紹介します。
正しい姿勢でバランスを保つ
ヒールを履く時に歩く姿勢を気にしたことがありますか?姿勢が悪いとバランスが崩れ、足に大きな負荷がかかります。
正しい姿勢とは、頭のテッペンから地面を垂直に結んだ姿勢です。横から見ると、耳、肩、腰、くるぶしが一直線上にそろっています。姿勢がまっすぐであれば、荷重が上手に分散され、足のダメージを軽減することができます。
足にフィットする靴を選ぶ
足が傷つきやすいからヒールがダメということではけしてありません。実は1番の問題点が足にフィットしていないヒールを履くことで、それにより「正しく歩けなくなる」ことに問題があります。
従って、理想の靴に出会うために、自分の足に合う靴選びのチェックポイントを6つご紹介していきます!
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足のサイズと合っている
(横幅も重要) -
かかとが崩れない丈夫なもの
(かかとが安定して歩きやすくなる) -
つま先立ちしたときに指の付け根が曲がるもの
(指先が曲がらないと足に大ダメージ) -
靴底は厚手でしっかりしている
(柔らかすぎると足の形が崩れやすく、負荷が大きくなる) -
つま先は1〜1.5cmの余裕がある
(ゆとりは地面の蹴り出しを助ける) -
靴を購入する前に店内で歩き回ってみる
(実際に歩いてみて確認する)
自分の足とヒールの形をマッチさせる
日本人は「エジプト型」の足が約70%と多く、親指から小指にかけて斜めに下がっている足型です。この型にマッチする靴は「ラウンド・トゥ」という、つま先の丸い靴が合致します。
次に「ギリシャ型」の足ですが、人差し指が一番長い形です。この形に相性がよい靴は先が尖った「ポインテッド・トゥ」になります。
最後に、指の長さが均等の「スクエア型」は全体の1割と珍しく、「スクエア・トゥ」という、靴先が全体的に四角い形の靴と合います。
疲れないヒールを選ぶには?
足が疲れにくく、安定感が抜群な高さは2〜3cmです。ですが、ハイヒールを履くのであれば、適切なヒールの高さを覚えておきましょう。
「身長cm ÷ 30cm 」 例)160cmの人で約5.3cmの高さになります。
上記計算で割り出した数値が、いわゆるエレガントに見える黄金比ともいわれています。
さらに、+2cmが大人っぽい印象にみせるヒールの高さと言われているのでこちらも参考にされてみてください。
ヒールを履いた夜はマッサージで足をケアする
根本的な痛みの改善策は、毎日のアフターケア(マッサージ)で解決します。
疲れを持ち越さず、速やかにヒールのダメージを緩和させ、足の回復機能を促進させる事がポイントです。従ってこのケアは週末にまとめて行うのではなく、日々3分でも毎日続けることの方が大切です。
帰宅したらお家でマッサージ
「健康は足元から」「人は足から老いる」と言われているほどフットケアはかなり重要なセルフケアです。ここからは、毎日たった3分でできるお家マッサージを紹介します。
足裏ほぐし
マッサージの基本は、心臓から遠い部位から行います。心臓がある方に向かってマッサージするイメージです。まずは足からマッサージしていきます。
足の中心、足の人差し指からまっすぐ下の位置を、手の親指の腹で手の第2関節を足の指の根元まで入れ込みます。
手で足をグッと握ったら、動かしてみましょう。足の指を後ろに反らせる動きや足の指を広げるストレッチ、左右にひねっても効果的です。手をにぎにぎさせて、足の指をほぐすのもよいですね!
こちらも、片足30秒間マッサージします。
ふくらはぎマッサージ
土踏まずを作っているアーチとふくらはぎの筋肉は足首を通じて繋がっています。なのでふくらはぎの筋肉が凝り固まると、足裏の衝撃吸収ができずに足は変形してしまうのです。
ですので、足のマッサージのついでにふくらはぎも一緒にマッサージしましょう。
方法は、片手でふくらはぎを逆手でワシ掴みします。くるぶしの後ろから太ももに向かって、指でつまむようにしてほぐしていきます。
こちらも片足30秒ほどです。
LYKKEのおすすめ簡単ケアグッズ
ヒールによってダメージを受けた足のケアは大切なのですが、忙しくて中々時間の取れないという方に、おすすめなアフターケアグッズを紹介します。
アフターヒール
ヒールを履いた後にフットケアするなら、自宅で履くだけの「アフターヒール」がおすすめです!
草履のような見た目の「アフターヒール」は、足に刺激を与えず、自然にケアが完了します。
履くだけでマッサージ効果を発揮し、凝り固まった足の筋肉をほぐしてくれるのです。
商品名のアフターヒールも実は「ヒールを履いた後のケア」という意味合いを込めてネーミングされています。
足裏や足の指だけでなく、ふくらはぎのマッサージ、筋肉を補強する効果もあるケアグッズなので、おすすめです。
クラックドヒールバーム
もう1つおすすめしたいグッズが、高保湿でお肌に優しい「クラックドヒールバーム」です!
かかとはもともと皮脂が少なく、潤いにくい部位です。ヒールによる圧迫で足裏に栄養が届きにくくなり、摩擦で皮膚が分厚くなるのでガサガサになることがあります。
「クラックドヒールバーム」はスティック式タイプで、手を汚さずにケアが可能です。塗るだけで滑らかなかかとが手に入るため、ヒールを履く方にとっては、気軽にケアできる、便利なアイテムとなるでしょう。
まとめ
ヒールを履くと痛むのは、前足部にかかるダメージが大きいことが要因です。過度な負荷によって、靴擦れやむくみ、骨の変形の原因となり、これらすべての要因が連鎖し痛みが生じていきます。
毎日、定期的に足のアフターケアをしていれば問題は少ないのですが、何もしないと深刻な問題に発展する可能性があります。痛みを我慢しても、翌日には改善されないことが多く、ダメージは日々蓄積されていきます。その日の疲れはその日のうちに。
特にヒールを履いた日には、頑張った足に感謝しながら、アフターケアを怠らず、いつまでもオシャレを楽しみ、美しく健康な足でいられるようにしていきましょう!